最近、長年にわたって当事業所を利用されていた方(ASD:自閉スペクトラム症)が遠方への住居移転の為退所される事と成りました。出会いは6年程前。東京からお母様の故郷である佐世保市へ引っ越して来られ、その際当事業所を利用される事となりました。奇しくも私が送迎を担当し、更に作業も常に一緒に行なってきました。作業では、難しいかなと思っていた作業にも挑戦し、どんどん成長していく姿を見ながら、頼もしく感じることもありました。そして何より彼女の挨拶は特に他の利用者さんの手本となるような素晴らしいいものでした。他の利用者さんの名前はフルネームで覚えておられ、毎朝気持ちの良い挨拶をしてくれます。時には思いもよらない発言で周りの利用者さんや職員を和ませてもくれていました。そんな彼女とのお別れは寂しいと感じます。しかし、人生には出会いがあれば別れもつき物です。共に過ごした時間や思い出に感謝しながら、彼女の人生に幸せあれと切に願いたいと思っています。