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下書き

NEUTRAL通信秋号、イラスト制作の裏話!~Iさんの鉛筆は長い?~

今回は『NEUTRAL通信秋号』に掲載したイラストの制作風景をご紹介いたします。

 

作者はIさん。そのイラストは繊細で見る人の感情を揺さぶります。今回どんなテーマでどんな工程でイラストを描いたのか、そして完成した作品はどんな反応を得たのか。ぜひ最後までお読みください。

 

Iさんは前回もイラストを描いた利用者さんです。

「また描いてー」とお願いすると、「また私で良いのですか?」控えめな返事。

Iさんだからお願いしてるんすよー自信持ってー

 

~~~今回のテーマは“秋”~~~

 

こちらがIさんが考えた5つの案です。どれも素敵です。

それぞれ違った秋が表現されています。

左から、

1案〔いちょうの葉とニットカーディガン〕オーバーサイズがおしゃれです。

2案〔食欲の秋に佐世保バーガー〕地元フードを使っているところがいいですね。

3案〔読書の秋、夕暮れ時〕髪を耳にかけるしぐさが素敵。

4案〔もみじを見上げる〕個人的に好き。足を止めてふと見上げるとそこには秋が。

5案〔ハロウィン〕衣装がカワイイ。パリピが苦手で陰キャな私にも安心なテイスト。

 

前回は職員投票のみだったのですが、今回は職員に加え、イラストや漫画が好きな利用者さんにも投票していただきました。

「絶対に第2案(食欲の秋)!」と駄々をこねる職員を適当になだめ、イラストは第4案に決定。

Iさんに投票結果と締め切りを伝え、制作がスタートしました。٩(。•̀ω•́。)وエイエイオー!

 

~~~下書き~~~

 

まずは今回もスケッチブックに下書きから。

こちらが作業中の様子です。(スマホの猫ちゃんがかわいい)

このときに教えて頂いたのですが、下書きには2種類のペンを使用するとのこと。

1つは2Hの鉛筆。もう1つは2Bシャープペンシルです。

始めに鉛筆で薄く描き、後からシャープペンシルで線をはっきり描くそうです。

鉛筆は細く長く研がれています。使う面や角度よって線の太さを自在に変えられます。

鉛筆から匠のオーラが放たれています…(凝!)

 

~~~仕上げ~~~

 

下書きをパソコンに取り込んで仕上げます。

背景と人物は分けて描き、それぞれを重ねて調整。別々に描いているため若干の浮きがあり、馴染ませていくとのこと。

カラーリングに手は抜かれません。拡大し丁寧にグラデーションをかけられていました。

仕上げで使用するソフトはプロも使っているという有料のもの。本格的です。

決して安くない出費に思わず「頑張りましたね」と声をかけると、Iさんは「将来の自分への投資です」おっしゃいました。

キラキラした目で言われたときに、真っ先にお金のことを考えた自分を心の中でボコりました。私はまだまだ浅はかな人間でした。Iさんのような高尚な精神を持つ人間になりたいものです。(`・ω・´)

 

~~~完成作品の感想~~~

 

完成した作品を職員と利用者さんでチェック。

「すごい!本当にプロみたい!」

「イケメン~癒される~」

「手描きしたみたいに柔らかい印象ですね」

素晴らしすぎる出来栄えに、感心の溜め息が出まくりです。

自身の作業と同時平行してイラストを描いてくださったIさん。本当にありがとうございました。

 

~~~最後にもう一つ裏話~~~

 

イラスト制作には締め切りを設けていたのですが、少し延長をしました。これは間に合わなかったからではなく、Iさんがより良い作品を目指してくださってのこと。イラスト制作に対する真剣な姿勢が感じられた瞬間でした。

 

 

 

さて、作品は『NEUTRAL通信』や当ホームページの“会報誌”でご覧いただけます。

楽しんで頂けるとIさんと仲間たちは大変喜びます!

それでは次回もお楽しみに!