BLOG

わからない

他人の価値観なんて理解できません

『きのこの山』が好き?いや、『たけのこの里』だろ。

 

デートでは男性が奢るもの?いやいや、割り勘でしょ。

 

このような軽い話題でも意見が対立し、大きな議論に発展することがしばしばあります。

 

議論の根底にはお互いの価値観の押し付け合いがあります。いわゆる『べき論』です。

「こうするべき」「そうであるべき」などとお互いが正義を主張し合います。

正義=正解ではないため、結論はでません。それどころか相手を負かそうと上げ足取りに必死になり、何も得られず無駄に時間と体力を消耗します。

 

 

さて、タイトルにあるとおり、他人の価値観というのは理解なんてできません。

生まれてから現在まで、環境、経験、教育など、様々な要素が複雑に絡み合った総体が価値観です。まるでパズルのピースのように、一つ一つが積み重なって個性豊かな価値観を作り出しているのです。他人の人生を完コピできれば理解できるでしょうが、そんなことできるはずがありません。

 

「じゃあ、他人とは一生わかりあえない?」

 

そんなことありません。

もし、そうであれば話し合ってルールを決めることもできず、社会は成立しないからです。

 

「矛盾している。価値観は理解できないから押し付けあって結論もでないと言ったではないか」

 

たしかに、理解できないと話し合いも難しいです。

 

では、【理解】という考え方を変えてみるとどうでしょうか。

他人の価値観を【認める】というふうに考えるのです。

「理解する」とは、相手の考え方を完全に自分のものにすること。

「認める」とは、相手の考え方を尊重し、自分とは異なる価値観が存在することを受け入れることです。

 

 

「きのこの山が美味しい」「たけのこの里の方が美味しいに決まっている」

「きのこの山が美味しい」「たしかに、きのこの山も美味しいよね。たけのこの里にもまた違う美味しさがあるよ」

 

「昔からデートでは男性が奢ると決まっている」「時代が変わった。今は割り勘が普通」

「昔からデートでは男性が奢ると決まっている」「そうですね。奢ってもらうのが嬉しい人もいますよね。相手が割り勘が良いなら私は割り勘するかも」

 

 

どうでしょうか。平行線の論争が折衷案へと着地できそうに思えませんか?

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、先日、他人の価値観を認める訓練にもなるゲームを行いました。

 

それは『NASAゲーム』という、合意形成(コンセンサス)ゲームです。

このゲームは15個のアイテムに優先順位をつけ、チームで一つの答えを選択するというもの。異なる意見をすり合わせ、メンバー全員の合意形成を行います。自分の意見を押し通したり、相手の話を聞けなかったりするとゲームをクリアできません。

しっかり話し合いを行うことが重要です。

 

今回、メンバーは8名。時間は1時間ほどを想定していましたが、話し合いが白熱し、休憩時間を挟んで2時間にも及びました。

途中で大きな方針転換や、意見が対立することもあり、15個のアイテム中1つを決めるだけでも難儀していたようです。想定を超えるゲーム時間が合意の難しさを表しています。

本来は多数決を禁止していますが、時間の制約もあるため認めました。

 

各々、合意形成の難しさを体験し、人それぞれに異なる価値観があることを実感されたことと思います。

この経験を活かして他者と良い関係性を築き、人との関わりを豊かなものにしてもらえると嬉しく思います。

 

他にも100円ショップゲームというものも行いましたので、機会があればご紹介いたします。

 

 

NEUTRALではこのようにゲーム感覚で楽しくコミュニケーションスキルが身につけることができます。

このブログを読んでいるあなたは、他者と関わる中でこんなことを考えたことがあるはずです。

 

「怒らせたらどうしよう」

 

「迷惑かけるかもしれない」

 

「変な人だと思われたくない」

 

このように考えている間にタイミングを逃したことありませんか。

 

失敗を恐れて挑戦ができずにいるうち、他者との関わり方が分からなくなっていく。そして自信を失くしまた挑戦を恐れる。このようにコミュニケーションの負のスパイラルに陥ります。

コミュニケーションの失敗は、一度で致命的なものとなり、関係性が修復できないこともあります。

しかし、一般的にコミュニケーションスキルは、社会の中で他者と関わりながら身についていきます。失敗というリスクをとって挑戦していくのです。

【挑戦なくしてコミュニケーションスキルは身につかない】ということは私に言われるまでもなく、当然にあなたも分かっておられることでしょう。分かっていても失敗が恐いから今、対人関係で悩んでいるあなたがいるのです。

 

 

では、失敗してもいい場所があるとしたらいかかでしょう。

 

 

NEUTRALでは失敗してもいいのです。むしろチャレンジは大歓迎です。

なぜ失敗してもいいのか。それは、

 

NEUTRALが就労を支援する事業所であり、コミュニケーションを学ぶ場所だからです。

コミュニケーションを学ぶ場所であるため、職員はそのサポートします。

 

失敗していい場所でたくさん失敗してください。

失敗すると原因が分かり、原因を避けることで失敗を減らすことができます。

つまり、失敗することで成功確立が上がるのです。そして成功確立が上がれば自信がつきます。

 

 

ただし、挑戦のスイッチを押すのはあなた自身です。

 

 

しかし、スイッチを押すことが、そもそもできないから困っていると思っていることでしょう。

 

お気づきですか?スイッチ押されています。

 

ブログを読んでいるこの時、すでにあなたの挑戦スイッチは押されているのです。

何かを期待してここにたどり着いた。その行動は挑戦です。もうスタートしているのです。

 

せっかく入ったスイッチをこのままにしておくのはもったいない。

いますぐにNEUTRALへご連絡ください。

あなたの挑戦をお待ちしております。

tel 0956-37-6057